だまされたり、脅かされて被害に遭うのは痛ましいことに中高生が最も多い。児童ポルノ被害のなかで最多の4割以上を占める。
警察の用語で「自画撮り」と規定されるこうした被害は、現段階では実際画像が相手の手に渡らないと摘発の対象にはならない。取り締まりを強化し、犯罪を未然に防止するため、東京都は数度にわたって写真を要求された段階で犯罪行為と特定できるよう条例を改正する方向で動き始めた。都は今夏までに対策案をまとめるという。
スマホの普及からこどもがインターネット上で顔の見えない相手と知り合い、相手の素性を判別できないまま犠牲になってしまう。一度写真がネット上に流出してしまうと、これを消し去ることはほぼ不可能。技術の向上が生んだ社会の影の部分を未成年者らが引き受けている。