CTBTOは核実験の観測を行う機関。今回の拠出は朝鮮民主主義人民共和国の核実験の頻度が増していることをうけ、核実験時に噴出する放射性ガスを検出する観測装置をCTBTOを通じて日本が導入するのが狙い。
放射性ガスにより原爆の種類を判定することが可能。日本国内には群馬県と沖縄県に準備委員会の認証を受けた観測施設があるものの、実験後、短時間で弱くなる穂写生ガスは風向きなどに左右され、必ずしも効率のよい測定ができるわけではない。今回導入されようとしているのは運搬可能な施設で世界でもほぼ例がない。
北朝鮮は21世紀になって核実験を実施した世界で唯一の国。国連安保理の禁止にもかかわらず、2016年だけでも1月と9月に2回も行われている。