ソチは南は黒海に面し、北は西カフカース山脈が迫り、隣国アブハジアの境界線を接している。ソチはロシア国内では昔から「リゾートの都」と呼ばれてきたが、2014年のソチ冬季五輪をへてさらに新たに生まれ変わり、全世界の観光客が訪れる正真正銘の国際リゾート地となった。
観光スポット
ソチの立地は実に有利で山と海の2つの地区に分かれ、1つの場所で2つの美しい自然を味わえる。自然に恵まれているため動物相も多様で動物園や動物のショーはとても発達している。ソチのアドレル区にある巨大水族館「ディスカバリー・ワールド・アクアリウム」には2000種類の魚が飼育されており、サメの遊泳も見られる。
「アクワトリヤ」や「リビエーラ」という遊園地ではイルカやシロイルカ、アシカ、オットセイのパフォーマンス・ショーが人気。またイルカと一緒に泳ぐこともできる。これはイルカ療法と呼ばれており、ストレス解消に効果がある!
またソチの公園や動物園ではコーカサスの豊かな自然や動物相を楽しめる。樹木園には49万平方メートルの敷地内に1500種以上の植物が育てられている。動物が好きな人はサルの飼育場や山岳部の動物園がおすすめ。
ソチは2014年冬季五輪に湧いた。その大会の熱気がまだありありと残っている黒海に面したオリンピックパークは必見!スタジアムや五輪聖火台などがすべて一つの広場に集まっている。さて、皆様、お疲れになりましたか? それでは山岳部へと移動しましょう!
スポーツとエンタメ
ソチの山岳部には2014年冬季五輪の舞台となったクラースナヤ・ポリャーナ地区がある。この小さな村のスキー場「ローザ・フートル」では五輪の滑降で使われた雪斜面やクロスカントリーコースやジャンプ台があり、今やヨーロッパではダントツに人気のスキー場。スキーやスノーボードに限らずスノーモービルランドもあり、滑りに疲れたらヘリコプターツアーに参加して空から山々のすばらしい景色を思う存分味わえる。また、フィッシング好きにも山岳地帯の池は絶好の釣り場。
ローザ・フートルには「スカイパーク AJ ハケット・ソチ」 というアドベンチャー・パークがあってロープ・クライミングや障害コースやバンジージャンプなどが経験できる。バンジージャンプ用の橋「スカイブリッジ」は高さと長さで世界一を誇る高架歩道橋。
ジェットコースターが好きな人々はロシア版ディズニーランドともいえる遊園地「ソチ・パーク」を訪れるべき。
ハイキングのファンにとっても瀑布や山にあるパノラマビューの所などいろいろ楽しめるルートがある。人気スポットはズメイコブスキエ瀑布やアクツ谷でソチ国立公園の中にある。私自身、こうした山岳地域をハイキングした経験を持つが、どんなに足が痛くなっても自然の風景を楽しみながら滝から汲んだ清水でのどを潤すだけで体中にエネルギーが満ち溢れる気がしたのを覚えている!
食べ物
南に黒海、北はカフカース山に面する地域なので、郷土料理は肉が豊富なカフカース民族の伝統料理と海の幸の魚介類で作った食事の特徴が組み合わさり多様性に富む。一番有名な地元料理はシャシリク(バーベキュー)やパン生地にひき肉をつめて揚げたチェブレキ、パオズに煮て日本人の舌にすごく合いそうなヒンカーリやナッツの棒状の飴のチュルチヘラなど。肉はラムがよく使われている。
さて、ソチに違っている南特徴があるロシアがご紹介になります。ソチはどの時代も終始リゾート地として発達してきたので工場は1つもなく、地域の自然はほとんどが手付かずのまま。朝起きて雪山をスキーですべり、午後には温かい海で泳ぐことができるなんて本当に稀有な場所だ!
皆様、ソチについて少しイメージがわかれたでしょうか? ロシアのバーチャル早足旅行はすでにセンターを越えました。次回はタタールスタン共和国へ移動して、首都カザンについてご紹介したいと思います! カザンという土地の名前は耳にされたことはおありでしょうか。皆様からのご感想、コメントをお待ちしています!