国際婦人デーの本質について、ロシアの男性がこの日、女性のために何をしているのかを考える前に、少しばかりこの祝日の歴史を紐解いてみたい。
起源は、19世紀の末から20世紀初めにさかのぼる。当時米国や欧州の女性達は、男女平等を求める戦いの枠内で、大掛かりな大衆デモを始めていた。そして多くの集会が、まさに春の初めに行われるようになっていた。そうしたものの一つが、1908年にニューヨークで3月8日に催されたものだった。
国連が、まさにこの日を国際婦人デーと定めたのは、もっと時代が下ってからのことである。当初これは、世界婦人デーで、女性の政治、経済そして社会分野での達成を記念する日とされた。
一方ロシアでは、他の多くの国々もそうであるように、時代が移るにつれて政治的色合いは薄れ、今日では、女性に改めて関心を向ける春の祝日として受け止められ、男性達は、自分の妻や母親など女性の親族そして愛する人に贈り物を贈ったりして、日ごろの感謝を示す日となっている。
重要なのは、相手に対する本当の思いやりと感謝の気持ちである。相手を心から喜ばせたいと願うのであれば、プレゼントであり花束であれ、贈り物は何でもよいのだ。相手への真の誠意と心づかいがあれば、女性はこの日を本当の意味で感じることができる。
善意のジェスチャーはどんなものであれ、それは素晴らしい。ただ何よりも肝心なのは。この日以外の他の日の近しい女性へのあなたの無関心な態度を、この日のようにするという事だろう。多くのロシア女性は、自分達に関心が示されることを望んでおり、贈り物をもらうのも大好きだが、それが特定の祝祭日などの日に限られるというのには不満だ。この事を男性は、ゆめゆめ忘れるべきではない。だってついうっかり忘れでもしたら、男性は、少なくないお返しを受けることになるのだから。