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結果、学者たちはネアンデルタール人が何を食べ、どのように治療していたのかについて新たな結論に達した。
学者たちは、ネアンデルタール人の1人が、解熱剤や抗炎症剤などとして知られるアスピリンの原料サリチル酸を含むポプラの樹皮を噛んでいたことを明らかにした。歯の化膿に対処したり、下痢を引き起こす寄生虫による胃や腸の痛みを取り除こうとしていたと思われる。
化膿の痕跡はあごの骨に残っており、DNAを分析した結果、寄生虫による感染が指摘された。ネアンデルタール人は薬草に詳しく、お腹の痛みや歯の痛みをとるためには何を用いたらいいのかを知っていた可能性がある。
またネアンデルタール人は、抗生物質のペニシリンを使用する(ただカビの生えた食べ物を口にするだけ)こともできた。
なお世界初の抗生物質ペニシリンとその特性が発見されたのは20世紀になってからのことだった。
それより前に学者が古代ヨーロッパの人食い人種の食事法を明らかにした。