フランス大統領選挙でル・ペン氏が当選すれば、ユーロは2002年以来15年ぶりの安値になり、1ユーロ1ドル以下に下がる可能性がある。ブルームバーグが経済専門家に質問を行い、そのような結論に至った。
ブルームバーグが行った調査によると、38人の回答者のうち23人は、仏大統領選挙のル・ペン氏に対してユーロはまず、現行水準から7%下がり、1ユーロ=1.08ドルほどになると見ている。ユーロが急速に12%下落し、1ユーロ=95セントほどになると答えた専門家もいる。
専門家はこのようなユーロの反応を、「国民戦線」党首ル・ペン氏が、フランスのEU離脱を問う国民投票と、同国債務の再計算を行う方向であることと関連付けている。
昨年のBrexit国民投票前の同様の調査では、大半のエコノミストは、離脱決定の際に1.35ドルを下回ると予想していたが、投票後にはポンドは10%下がり、1ポンド=1.32ドルとなった。
なお先に、フィナンシャル・タイムズ紙がグローバル・マーケッツの専門家ジェイミー・チザム氏の言葉で英ポンドが下落、31年ぶりの安値をつけたと伝えた。