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原告側代理人によると、和解では、北大医学部の研究者が1934~35年に浦幌町内の墓地から持ち去ったとして返還を求めた64体に加え、北大側は新たに12体を返還対象にした。北大側からは「箱に入っている遺骨を整理した」と説明を受け、浦幌町内から掘り出されたとみられるが、詳しい発掘時期や場所などは不明という。北大は理由を明らかにしていない。
共同通信の報道に基づけば、二大で返還対象は、北大76体、札幌医大1体で、アイヌ民族の遺骨返還として過去最多の規模になった。浦幌町への搬送や再埋葬の費用約200万円は北大側が負担。浦幌アイヌ協会は6月以降、同町の協力を得て町営浦幌墓園に再埋葬する。北大は76体のうち身元が特定できる可能性がある13体についてはホームページで1年間情報を公表し、子孫などが名乗り出なければ原告側に引き渡す。