藤島保志氏、アイヌ遺骨問題をテーマに映画を 民族差別歴史と現在を公開

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札幌市の映像ディレクター藤島保志氏が、北海道各地から持ち出されたアイヌ民族の遺骨問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「聞こえない声」を製作し、上映会と意見交換会を開いている。「差別の歴史や現状を知ってほしい」と約3年かけて1人でカメラを回し、遺骨を取り戻したいと願うアイヌの声を拾った。

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共同通信が報じたところによると、アイヌ遺骨は、昭和初期などに人類学の研究目的で道内各地の墓地から持ち出され、全国12大学が1600体以上を保管していた。子孫らは2012年以降、北海道大に返還を求めて提訴。和解が成立して一部が返されたが、頭蓋骨と手足がそろわないといった保管のずさんさが明らかになった。

作品は約1時間で、アイヌの人々が墓参りをしながら信仰や遺骨の大切さを語る様子を記録。「表情や言葉をそのまま受け止めてほしい」と、ナレーションやBGMは一切入れなかった。

アイヌの伝承では、死者は死後の世界で現世と同様にコタン(集落)をつくって暮らすとされ、「(先祖が)神の国で歩けもしない」「骨が欠けていたら気の毒だ」と語るアイヌたちの表情には悔しさがにじむ。

北大から遺骨の返還を受けた子孫らが昨年7月、北海道浦河町の共同墓地でアイヌの慣習にならって再埋葬し、「うれしいよ」と声を振り絞る姿も映像に収めた。

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