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演劇祭実施の前に専門家らは、西はバルト海から東は太平洋まで、全ロシア936作の今シーズンの新作を現地でチェックし、選考した。また、2017年には初めて全ロシアプログラム「ゴールデン・マスク・イン・フィルム」が行われ、エカテリンブルグ・オペラ劇場のビャチェスラフ・サモドゥロフ氏演出「ロミオとジュリエット」やレフ・ドーリン氏演出『人生と運命』、アンドレイ・モグチェヴォ氏演出『雷雨』、ピョートル・フォメンコ氏演出の『戦争と平和』がロシア60都市の映画館でライブ・ビューイング上演された。
各部門で最優秀作品として受賞した作品は次の通り。
オペレッタ・ミュージカル部門
クラスノヤルスク、若年観衆劇場『馬車屋と王』
バレエ部門
エカテリンブルグ、オペラ・バレエ劇場『ロミオとジュリエット』
現代舞踊部門
モスクワ、モスクワバレエ劇場『全ての道は北に通じる』
人形劇部門
サンクトペテルブルク、コントアート・プロデュース劇場『コリの文集』
大形式演劇部門
モスクワ、マヤコフスキー記念劇場『ロシアン・ノヴェル』
小形式演劇部門
モスクワ・スタニスラフスキー家付近劇場『マガダン/キャバレー』
ゴールデン・マスク演劇祭はロシア演劇人同盟が主催し、通常、演劇シーズン終盤の2月末から開催される。シーズンは9月ごろに始まり、5,6月ごろに終わる。演劇祭ではロシア全土のドラマ、オペラ・バレエ・人形劇の各部門で、シーズン初演作品の最優秀作品、演出、男優、女優などの賞のノミネートを行う。
これより前、日本が『セゾン・リュス』初の開催国となり、日本でロシア最良の演劇、サーカス、オーケストラが客演を行うと報じられた。