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合意は2国間のみのものだが、他のOPEC加盟・非加盟国もこの合意を支持するだろう。彼らもまた原油市場の情勢を極めて懸念しているからだ。また、先に合意に加わらなかったエジプトやトルクメニスタンなどの国も新たに今回の合意に加わるかもしれない。
減産合意は結実した。Brent 原油が1バレル=52ドルにまで上昇したのだ。しかし、減産のテンポは当初想定されたより非常に遅い。
そのテンポの主な理由は、予想より格段に早く回復している米シェールガスの増産にある。
OPECは11日に発表した月報で、17年度の米国や非OPECの生産量の伸び率を前年比日量95万バレルに修正。これは先月の見通しの64%増しで、1月の見通しの9.5倍だ。
このように、4月までの減産延長は好ましい出来事である。しかし、合意遵守がどんどん困難になっているにもかかわらず、合意に参加した諸国はより抜本的な措置に進むことになる、と見るものがすでにいる。
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