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「ダーイシュ(IS)」から解放されたイラク北部のモスル大学でイラク軍人らが押収した文書によれば、戦闘員らは、硫化タリウムやニコチン化合物を用いた実験を行っていた。この2つの物質は農薬製造の中で用いられるもので、これらを入手するのは難しい事ではない。
化学薬品は「理想的な猛毒」と呼ばれる。なぜなら、分析の際にそれらを見つけるのは困難だからだ。またその効果は、用いてからすぐには表れない。文書の中に書かれたある実験では、体重およそ100キロの男性は、有毒物質を含んだ食物や水を与えられ、10日後に死亡した。
この文書は「ダーイシュ(IS)」が、戦闘員のニーズを満足させられるだけの量の毒物を持っていたことを示している。新聞Timesの指摘によれば、西側諸国の市民を狙ったテロ行為の際、彼らが毒物を使用する可能性もあり得るとの事だ。
化学兵器の専門家、ハミッシュ・デ・ブレトン-ゴロドン氏は「ダーイシュ(IS)」戦闘員らの実験について、かつてナチスがドイツ国内で行った蛮行の残酷さに匹敵するものだと特徴づけている。
先の報道によると、ロシアのラブロフ外相の訪米時にトランプ米大統領が明かした情報は、国際テロ組織「ダーイシュ(IS,イスラム国)」の民間機爆破計画だった。