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ビルト紙によると、ギリシャ政府は、債権団が債務負担の軽減などを行わない場合、ギリシャ救済プログラムの枠内における支払いの滞納を検討しているという。
なお、このマスコミ情報は、ジャーナリストたちの想像の賜物にすぎないかもしれず、交渉のほんの一段階である可能性がある。だが外国為替市場ではすでに反応が出始めている。
ユーロ圏の財務相たちは、5月23日にブリュッセルで開かれた会合で、ギリシャへの新たな融資について合意することができなかった。またギリシャ債務軽減に関する決定も承認されなかった。話し合いは8時間に及んだが、成果はなかった。
ギリシャは今年7月までに75億ユーロの債務を返済しなければならない。だが欧州メディアによると、緊縮財政措置を行ってもギリシャは75億ユーロを捻出することはできず、50億ユーロが精一杯だという。
いずれにせよ、夏に金融市場でギリシャ問題が再燃する可能性がある。しかも、この「火災」は、かなり大規模なものとなるかもしれない。
通常この時期、金融市場では、投資家たちが最もリスクの高い欧州債券を売り、ドルを買い占めるなどのパニックの兆候が表れた。
なお先に米国は、ウクライナへの支援プログラムを縮小することを予定していると報じられた。