デニス・ロヂキン「日本では毎回、ロシア・バレエが世界最高である事を証明する必要がある」【写真】

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デニス・ロヂキン - Sputnik 日本
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モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団のプリンシパル、デニス・ロヂキンさんに、スプートニク記者は、近づく日本公演について、自分の教師や振付師について、パートナーである傑出したバレリーナ、スヴェトラーナ・ザハロワについて、さらにはバレエという職業、その難しさについて聞いてみた。

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スプートニク:デニスさん、「セゾン・リュッス(ロシアン・シーズン)」の幕開けを飾るボリショイ劇場バレエ団の日本公演まで文字通り、数日となりましたが、今のお気持ちは?

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デニス:日本に行くことは、常に大きな責任を伴います。あの国には、とても鋭い見る目を持った、良い意味で甘やかされた観客の方々がおられるからです。彼らは、世界最高レベルのバレエを目にしてきました。私達のバレエ芸術に関する日本の観客の皆さんの知識は豊富で、かなり高いものです。ですから、日本公演の時は、毎回、それぞれの舞台で、ロシア・バレエが世界最高であることを証明しなくてはなりません。

スプートニク:日本の方達は、ロシア・バレエの中で特に何がが気に入っているのでしょう?

デニス:やはり「白鳥の湖」ですね。この作品は、ボリショイ・バレエの名刺代わりですしブランドです。上演は、どの国でも必ず成功します。日本の観客は特に、感情がどう表現されているかに目をむけます。しかしもちろん技術も忘れてはなりません。なぜならロシア・バレエの特徴は、まさに、高い技術と俳優的要素の結合にあるからです。

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© Sputnik / Ramil SitdikovНародная артистка России, прима-балерина Светлана Захарова во время репетиции партии Авроры в балете "Спящая красавица" на Исторической сцене Большого театра. Слева - солист Большого театра Денис Родькин.
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Народная артистка России, прима-балерина Светлана Захарова во время репетиции партии Авроры в балете "Спящая красавица" на Исторической сцене Большого театра. Слева - солист Большого театра Денис Родькин.
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Народная артистка России, прима-балерина Светлана Захарова во время репетиции партии Авроры в балете "Спящая красавица" на Исторической сцене Большого театра. Слева - солист Большого театра Денис Родькин.

スプートニク:あなたは傑出したプリマバレリーナである、スヴェトラーナ・ザハロワさんとペアを組んでいますが、その事は、あなたにとってどれだけの重要性を持ち、責任を課していますか?

デニス:スヴェトラーナのパートナーであるというのは、私にとって、人生の幸福な切符のようなものです。全力を出して、彼女にふさわし相手役になるよう努力しなくてはなりません。二人のコンビが発展していっている事、今日の舞台が前回のものより常に興味深いものになっている事は、本当に嬉しい限りです。

スプートニク:あなたは、バレエダンサーとしての素質から言っても、その外見から言っても、生まれながらの王子役ですが、この役を演じる難しさはどんなところにありますか?

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デニス:王子を踊るのは、最も難しいです。なぜなら彼らは肯定的役柄、いわゆる正義の味方だからです。悪役を踊る方が、はるかに興味深いです。役をつかむことが容易ですからね。ボリショイに来たばかりの時に、最初に目にしたのは「スパルタクス」の通し稽古でした。爆発するような音楽、グリゴロヴィチの演出のスケールの大きさ、私はそうしたものに強い印象を受けました。グリゴロヴィチにとって必要だったスパルタクスはそうしたものでした。私は、内面的に深い所で、スパルタクスやクルプスキー(「イワン雷帝」)のような主人公により感じるところがあります。一方、いわゆる王子役を演じる時は、すべてクラシックバレエの王道の中で踊ります。

スプートニク:バレエという職業は、芸術の囚われ人のようなもので、毎日不断の終わりのない努力が必要だと一般には考えられていますが、これについてはどう思われますか?

デニス:バレエアーチストは皆、しばしば何かちょっとしたケガをしますが、それと共に人生を学ぶ必要があります。バレエアーチストに必要なのは、毎日すべて最初から始める事です。身体がリハーサルに向け準備ができているように、身体を正しく整え、温めなくてはなりません。おまけに今日は「スパルタクス」、明日は「白鳥の湖」を踊れと言われます。演目によって使う筋肉が違いますから、すべて作り直す必要があります。

スプートニク:バレエという仕事は、事実上、あなたのすべての時間を占めるものですが、それでも息抜きの時間ができた時、何をしますか、何をして楽しみますか?

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デニス:最近、私はオペラにはまっています。音楽を、これまでと違った風に感じ始めました。私の演技は、これまでと比べ音楽的で感情のこもったものになりました。本を読むのも好きです。ただ読むのは、私が身近に感じるブルガーコフ、ドストエフスキーといった古典です。好きな長編は、ブルガーコフの「巨匠とマルガリータ」です。一方、現代文学は今のところ、あまり読みません。最近、トドロフスキー監督の映画「ボリショイ」(ボリショイ劇場の舞台裏に関する映画)も見ました。私にとって、ある部分は面白かったですが、そうでもないところもありました。しかし作品の中で、監督は、決して絶望することはない、いつでもチャンスがあるし自分の夢を実現させる必要があるのだと人々に伝えたかったのだと思います。

今年、第1回「ロシアの季節」フェスティバルの枠組みで、日本42の都市で250以上の大規模な行事が行われる。このフェスティバルには、露日間の緊密なパートナー関係発展の新たな段階という、国家レベルでの特別な意義が与えられている。

現地からの興味深いインタビューやレポート、公演情報などは、日本で開催の「ロシアの季節」のパートナー、「スプートニク日本」のサイトからご覧いただけます!

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