スプートニク日本
スプートニクのインタビューに対して、軍事専門家コンスタンチン・シフコフ氏は、米国が撃墜したスホイ22は、シリア内戦が新たな段階に移行したさらなる印だとの見解を示した。
「米国が撃墜したスホイ22は非常に深刻なキャンペーンだ。実質的に、これはシリアでの戦争が新たな段階に移行したもう1つの印だ。具体的には、シリアに対する米国の軍事介入の局面だ。これは危険で深刻だ。どのような情勢がこれに続きうるか?1つはロシアがシリア支援を止めざるを得なくなること。これはプーチン大統領の権威失墜を意味し、国内が動揺するリスクが発生する可能性がある。もう1つは、ロシアが米国との戦争に突入せざるを得なくなること。これには一連の出来事が先行した。つまり、シリア西部シャイラット空軍基地への攻撃や、シリアとヨルダンの国境へ動いていたシリア軍やその同盟軍への空爆だ。さらに今、スホイ22撃墜も加わった。米国は侵略をゆっくりと始めた。そしてこれは非常に危険だ。」
先ほど、米軍機がシリア軍戦闘機「スホイ22」(SU-22)を攻撃したことは、実質的に軍事的侵略だと呼ぶことが出来るとロシア国防省が発表した。
また、ロシア国防省は、「ロシア連邦国防省は19日、シリアでの作戦実行中の突発的事故を回避して航空の安全を確保する覚書の枠組みにおける米国側との協力を停止するとともに、米国の司令部に徹底的な調査と、その結果と対策の提出を要求する」と発表した。