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カスペルスキー社のブログには「現段階ではまだ暗号は最後まで解明されていない。Petyaウイルスの一種(Petya.Aか Petya.D もしくは PetrWrap」という説とあのWannaCryと全く同じだという説とに分かれている)と書かれている。
カスペルスキー社アンチウィルス調査部のヴャチェスラフ・ザコルジェフスキー部長は、攻撃に使われたのは今までに一度も使われたことのない新たなウイルス暗号だとの見方を示している。
ロシアのアンチマルウェア製品メーカー「Dr.Web」の調べでは外見が似ているためにPetya と間違われたものの、「新型ウイルスの拡大方法はPetyaが用いられた場合の標準的なスキームとは異なる」と発表している。
こうした一方で米国のソフトウエア会社「シマンテック」 社は、今回起きた全世界規模のサイバー攻撃で用いられたツールは米国が諜報活動で用いるツールの「エターナル・ブルー」と言われるもので、5月のWannaCryによるサイバー攻撃でも用いられたことを明らかにしている。
27日、ロシアとウクライナの石油、通信、金融業界が大規模なサイバー攻撃被害にあった。ハッカー攻撃の正体はシステムを破壊するPetyaウイルスだったことが判明した。サイバー攻撃の早期発見を専門とする企業Group-IBがスプートニクに対して明らかにした。ウイルスはコンピューターをブロックしてしまい、ビットコインで300ドルの身代金を要求するというもの。その後、このウイルスは世界中に拡散されたことが明らかにされた。