日本人ピアニストのフジコ・ヘミングが 東京でロシアの管弦楽団と共演【写真】

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ユーリ・シモノフ - Sputnik 日本
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6月28日、東京オペラシティで「ロシアの季節」の一環としてモスクワ国立フィルハーモニー・アカデミー交響楽団のコンサートが行われ、著名な日本人ピアニストのフジコ・ヘミングがソリストをつとめた。スプートニクの記者がコンサートを訪れ、伝説のロシア人指揮者でフジコさんの友人でもあるユーリ・シモノフ氏に話を聞いた。

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​モスクワ国立フィルハーモニー・アカデミー交響楽団の公演は、6月27日から7月7日にわたって日本の数多くの都市で開催される。楽団長のウラジミル・スピリドノフ氏によると、すべてのコンサートのチケットはすでに完売しているという。6月28日、東京オペラシティのホールは満席だった。何しろ、指揮者のユーリ・シモノフと日本の愛するフジコ・ヘミングという二人のスターが一度に出演したのである。

プログラムでは、チャイコフスキーの交響曲第4番、第5番、第6番とモーツアルトのオペラ「ドン・ファン」が予定されていた。しかし、フジコさんはリストのLa Campanellaの美しい演奏も披露し、観客を喜ばせた。偉大なピアニストは全曲を楽譜なしの暗譜で演奏したが、この日は体調不良で若干外してしまい、その印象を拭うためにプログラムになかった曲も演奏したのだ。

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シモノフ氏とヘミング氏のデュエットは、すでに15年にわたり続いている。シモノフ氏は次のように語る。「私たちはよく一緒に舞台に立ち、ショパン、チャイコフスキー、リストの交響曲を演奏してきました。彼女とは仲良しで、彼女はとても素敵な女性です。彼女にはなんだか古くさいところがあり、彼女のその古くささが私は好きなのです。なぜなら、彼女が古い時代の本当に良い音楽家に師事してきたことが感じられるからです。彼女の演奏スタイルはとてもアカデミックで、観客におもねることなく、自分の演奏したいように演奏します。100年前は皆そのように演奏していました。彼女と共演できることを、私たちはとても嬉しく思っています。」

マエストロのシモノフ氏もまた、日本とは古いつながりを持っている。彼が初めて日本公演を行ったのは、はるか昔の1970年、大阪で行われた万博「エキスポ'70」でのことである。マエストロは次のように語っている。「あのとき私はボロディンの『イーゴリ公』を指揮していました。私は若く、ボリショイ劇場の首席指揮者でした。それ以降、私は20回以上も日本を訪れ、NHK交響楽団と共演してきました。NHK交響楽団は、ここ東京に拠点を置く、日本の主要なオーケストラです。」

今回の公演について、シモノフ氏は次のように語った。「ロシアの季節とは、100年以上も続くロシアの古い伝統です。ロシアの大統領とロシア文化省がイニシアチブを取り、ロシアの音楽芸術全体にアカデミックな影響を与える主要な管弦楽団、モスクワ国立フィルハーモニーのトップが支援をする形で、ロシアの季節の再興が始まりました。プーチン大統領がこれに関心を抱いたということは、ロシアの季節がしっかりとした高いレベルで実施され、ロシア国民と他の国の国民とを近づけるものになることを意味しているのだと思います。」

モスクワ国立フィルハーモニーの今年の公演の特徴は、日本のソリストを起用していることである。各コンサートでは、小林愛実、清塚信也、上原彩子、榎本潤のほか、チャイコフスキー国際コンクールの入賞者アレクサンドラ・コヌノワもモスクワ国立フィルハーモニーと共演する。

今年、第1回「ロシアの季節」(ロシアンシーズンズ)フェスティバルの枠組みで、日本42の都市で250以上の大規模な行事が行われる。このフェスティバルには、露日間の緊密なパートナー関係発展の新たな段階という、国家レベルでの特別な意義が与えられている。

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