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消化管は口腔から始まるので、食物の消化には酸性とアルカリ性のバランスの維持が非常に重要だ。というのも、すべては食物の咀嚼から始まるからだ。その過程では食物が細かく噛み砕かれ、唾液によって分解される。唾液には細菌と戦うために不可欠な「リゾチーム」という物質が含まれている。口腔の衛生状態が悪いと、歯に問題が発生し、食物を細かく咀嚼することができなくなる。結局、唾液が十分にしみ込んでいない食物の大きなかけらが胃に入っていくことになる。その結果、胃潰瘍さえも発症し、食物の消化全体に支障をきたす可能性がある。
消化の働きが悪いと、体に十分な栄養分が行き届かなくなる。そのため爪や髪が脆くなり、肌の老化が早まり、慢性的な疲労の症状を引き起こす危険がある。
「口腔の衛生管理はほんのわずかな時間で済む。だが実はこれは長い年月にわたって身体全体の健康維持につながることなのだ」とクロウダ氏は強調している。
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