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ヒアリ:
種の特性:世界の侵略的外来種ワースト100に入るアリの一種で、強力な毒針と猛毒を持つ。
名称: ヒアリの毒の作用はシュミット刺突疼痛指数で1.2レベルであり、火と同等である(ここから火蟻という名がついた)。
分布:南米から、オーストラリアと東南アジア(オーストラリア、台湾、フィリピン、中国)を含む、世界各地域に広がる。
歴史:1930年代、ヒアリのコロニーが偶然、米国に持ち込まれた。アラバマから侵略を始めたヒアリは、テキサスからメリーランドに至るまで、米国南部のほぼ全州に広がった。
外見:赤茶色
大きさ:体長2.5~6ミリメートルに達する
人間への危険性:毒はアナフィラキシーショックを引き起こし、場合によっては死に至ることもあるため、極めて危険。アレルギー患者にとっては死の危険がある。
危険な症状:発赤、浮腫、水疱、吐き気、嘔吐、めまい、最悪の場合にはアナフィラキシーショックに至るアレルギー反応
特徴:新たな土地に現れると、他種のアリを駆逐し、急速に拡大する。そのため、最初期に拡大を阻止することが極めて重要である。
駆除対策:生物学的、物理的、化学的手法を用いる。過去50年の間に、ヒアリを研究する専門の研究室やセンターが開設されている。
日本での拡大する危険性:危険性は明らか。管轄省のデータによると、この危険種のアリが国内全域に拡大する可能性があるという。名古屋港では、6月23日に中国の広州から到着したコンテナの壁でヒアリが見つかり、殺虫剤による駆除が行われた。ヒアリは最初、神戸港で二度発見され、ヒアリの女王アリも捕獲された。これを受け、他のコンテナ港でも検査が実施されたが、成果はなかった。
人間に特に恐怖感を抱かせるその他の危険種のアリとして、サシハリアリ(弾丸アリ)とグンタイアリがいる。
分布:パラグアイからニカラグアに広がる森林
大きさ:体長2.5センチメートル
巣:木に巣を作り、木から人間をめがけてジャンプする。
珍しい性質:鳴き声を発することができる。攻撃前に呼び声を出す。
名称の由来:刺されると、弾丸で撃たれたように鋭い痛みがあるため。
グンタイアリ:
分布:アマゾン川、アジアとアフリカでも見られる。
大きさ:大きい個体は1.5センチメートルに達する。
巣:固定の巣を持たず、常に移動している。
最悪の性質:昆虫や大小の動物に至るまで、すべての生き物を殺してしまう。
特徴:完全に盲目であるため、大きな動物を恐れることがない。
外見:自分たちの体を使って、あらゆる形を作ることができる。コロニーが障害物を乗り越えられるよう橋を形づくったり、悪天候から守るために壁を形づくったりする。
天敵:クマ。クマはアリの巣に肢を突っ込み、定期的に巣を破壊している。アリはクマの肢に「へばりつき」、クマはそれを美味しそうに舐めるのである。他にも、モグラやカエル、そして当然ながらアリクイもグンタイアリを好んで食べる。