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劉氏は人権活動や民主化運動に参加し、度々投獄されていた。
劉氏は2009年、「国家政権転覆扇動罪」により懲役11年を言い渡された。翌年には「中国における基本的人権のために長年、非暴力的な闘いをしてきた」としてノーベル平和賞が授与された。平和賞授与後、劉氏の妻は自宅軟禁状態にある。
メルケル首相は最近、習近平国家主席に対し、治療のための国外移送を認めるよう要求した。劉氏を診察した医師らは、欧米諸国への出国は可能で、治療によって治るチャンスがあると述べた。しかし中国外務省の報道官は、有罪判決を受けた犯罪者に医療的な理由から恩赦を与えた先例が同国にないと発表。香港にある人権団体は一方、劉氏の親族が劉氏を欧米諸国に出国させることに反対する文書への署名を拒否した。
先の報道によると、ロシア下院の文部科学委員会のヴャチェスラフ・ニコノフ委員長は、ロシアがいわくノーベル賞委員会の決定に影響を及ぼそうとしたとの非難を妄言だとした。