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チュニジア出身の女性、ハディージャは記者に、「夫が殺されれば、親類の同意と証人のもとで他の人と結婚するだけ」と語った。
ダーイシュがそれほどおぞましいものでないと説得した夫とともにシリアを訪れたリビア出身の女性、ヌール・アル・フダを待っていたのは、正反対の状況だ。
「ダーイシュがどのようなものか知っていれば、夫の元へは向かっていなかった。」
女性たちは、その罪のため窓なしの小さな部屋に入れられている。彼女らの子どもらは疥癬とシラミで苦しんでいたのに、医者に見せようとしたものは誰もいなかったという。
ハディージャは、法的な妻の他に戦闘員には性奴隷がいて、戦闘員同士で購入し、交換し、プレゼントしていたと語る。高く売りさばくためこれらの女性に妻より多くの関心が向けられていたことがしばしばだという。女奴隷の値段は1万ドルから3万ドル。
ヌール・アル・フダは、逃げおおせた女性もいるが、逃亡を助けたものは殺されたと述べる。
ハディージャは、「ここに来て夫ともに大きな過ちを犯した。ダーイシュが、イスラム教とイスラム法を信奉し、預言者とコーランの規範に従って生きるイスラム教国だと言う者を信じないようみんなに勧めます。反対するもの全てを断首するようなやつらです」と語る。
彼女らは、戦闘員の妻のなかには、境遇に満足しているものもいると告白。彼らを憤慨させるのは、競争相手である女性に対して夫が贈る高価な贈り物だけなのだ。
先の報道によると、ロシア下院国防委員会のユーリ・シュビトキン副議長は、過激派組織「ダーイシュ」(イスラム国、IS)最高指導者バグダディ容疑者が死亡したとの発表が、国際社会の警戒を解くために出された可能性があるため慎重に接する必要があるとの見解を示した。