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自然界でこのような接着物質を生みだすのは陸上のナメクジ「Arion subfuscus」。このナメクジは西欧や中欧の森林や草原地帯で出会える。この物質によりナメクジはあらゆる表面にしっかりと張り付き、敵を避けることができるのだ。研究者はこの天然の接着剤の組成を研究し、人工的な接着剤を開発した。
接着剤は生きた肌と、心臓の筋組織を含む全ての体組織を接着する。動物の臓器で行われた実験では、肯定的な結果が出た。重要なのは、接着剤が強固に接着するだけでなく、炎症や組織の壊死といった副作用を引き起こさなかったことだ。
これより前、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の末盛博文准教授らは4日、来年2月にも医療機関へのヒト細胞胚性幹細胞株分配を始めると発表した。ES細胞の安定供給によって、研究を促進することが狙いである。