それにしても国際通貨基金というのは、いつも積極的に米国の経済状況をめちゃくちゃにしようとしている。ネットメディア「アルト・マーケット」のブランドン・スミス氏によれば、現代における組織のイデオロギーはグローバリズムである。なので国際通貨基金は、通貨や貿易や経営管理など、全てのものを中央集権化することにしか気を回していない。もし世界に新しいシステムを創設するために世界の古いシステム(米ドル)を犠牲にしないといけないとしても、国際通貨基金はその道を行くだろう。しかしながら。世界的な統一通貨システムとはどんなもので、どんなリスクがあるのだろうか?
アナリストのうち一部は、おそらくそれは、ビットコインのような仮想通貨だと考えている。中央銀行の支援や、巨大金融資本家によって投資された大容量の資本などは全て、ブロックチェーン技術が通貨システムにとっての「新しい世界秩序」であるということのシグナルなのである。
しかし現在、多くの人がすでに仮想通貨に対して疑いの念を抱いている。長年にわたって、ビットコインの基本的な特徴のうちの一つだったのが「匿名性」である。しかし米国の機密を公開したエドワード・スノーデンや、ウィキリークスのような組織が出現してからは、このデジタル世界において何かを本当に「匿名」のままにしておくことができるとは想像しがたい。
クライアントの識別を助けるのは「入力ノード」で、これを用いてトランザクションを見守ることができる。専門家らは、攻撃用に、データストレージのために数ギガバイト、ビットコインのサーバーへの接続に約50ギガバイトあれば十分だと指摘している。伝えられるところでは、行われているトランザクション全体の約11%が、開示される可能性がある。
この他、ビットコインの匿名性とその手軽さについて、グローバルなテロリズムの資金援助のために用いられる恐れがあると心配する向きもある。