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① アンソニー・スカラムッチ氏は2017年7月21日にホワイトハウス広報部長に就任した。2016年米大統領選の選挙運動では、当初トランプ氏を激しく批判し、クリントン氏の勝利を支持していたが、その後、ホワイトハウス入りを望み、トランプ氏を支持するようになった。
② トランプ政権で大統領首席報道官を務めていたラインス・プリーバス氏は、スカラムッチ氏の起用に反対した。スカラムッチ氏は、トランプ氏就任式の3日前に極めて疑わしい状況下で自身の投資ファンドSkyBridge Capitalを中国人に売却した。現在、米当局はスカラムッチ氏のファンド売却を調査している。
③ スカラムッチ氏のファンドは、所謂「ファンド・オブ・ファンズ」で、途方もなく裕福な人たちがヘッジファンドへアクセスし、通常の状況では不可能な投資を可能とする。スカラムッチ氏は、ファンドの他にも大規模な会議SALTの組織にも携わり、非常に影響力のある政治家やビジネスマンを同会議に引き込むことができた。
④ スカラムッチ氏にはメディアと仕事をした経験が一切ないにも関わらず、トランプ大統領は同氏を広報部長に任命した。なお仕事上の報告は、スカラムッチ氏が個人的に大統領に行わなければならなかった。
⑤ スカラムッチ氏は、広報部長就任から数日後、トランプ大統領とその妻メラニア夫人、Foxニュースの司会者ショーン・ハニティ氏、同じくFoxニュースの元トップマネージャーとの夕食会に出席した。The New Yorkerの記者ライアン・リザ氏が、独自の情報筋の話としてこの夕食会についてツイッターに投稿した。翌日、激怒したスカラムッチ氏がリザ記者に電話をかけ、夕食会の情報を「リーク」した情報源を明かすよう求めた。
⑥ スカラムッチ氏は、記者たちとの会話で自分を抑えることができなかった。同氏は、ジャーナリストたちに何かを語ったら刑事訴訟するとしてホワイトハウスのすべての人を脅した。最終的にスカラムッチ氏は、大統領首席戦略官のスティーブ・ バノン氏についても極めて否定的に語った。
⑦ スカラムッチ氏が任命される2週間前に、妊娠9カ月の妻がスカラムッチ氏の元から去った。タブロイド紙によると、スカラムッチ氏の妻は、政治以外のことは何も考えない夫に疲れたという。