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これはブラジル東南エスピリトサント州の住民が2001年にみつけたものだった。リオデジャネイロ大学の学者たちは、過去に頭が2つのこうもりに関する記述に出会ったことは2度しかなかったため、綿密な調査を行うことを決めた。
こうもりはこれまで16年間ブラジルの動物学者アントニオ・ペタッチ氏の自宅に保管されていた。
そして今、この発見に大勢の学者たちも関心を抱いた。学者たちは驚きさえも表した。例えば、ブラジルの著名な生物学者ノゲイラ氏は、「私は数百匹のこうもりを研究し、中には素晴らしい形態学的特徴を有するこうもりもいたが、シャム双生児のこうもりを見たことは一度もない」との書簡を送った。
学者たちは、シャム双生児の動物は一般的に死産あるいは生まれる際に死亡するため、このような動物が見つかるのは極めて稀だとの見方を強めているが、見つかった頭が2つのこうもりは、単に2匹のこうもりの体をつなぎ合わせたものだと考える学者たちもいる。