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イーベル氏は「厳格なイスラム教徒の家族に生まれた少女がいるとします。彼女は自分独自の世界をつくることを望み、突然、両親や兄弟の求めよりも、より宗教的になります。すると彼女は自分で過激なサラフィー主義者とコンタクトをとる方法を探します。彼らはネット上ですぐに見つかります」と語っている。
ヘルマン=マーシャル氏は「その後サラフィー主義者らは、過激化を開始します。それは事実上の『洗脳』です」と付け加えた。
たとえイスラム教徒でなくとも、生活に問題を抱える女性であれば過激化にさらされる恐れがある。打ちひしがれた状態にある女性たちは、すでに過激化した男たちの影響を簡単に受けてしまう。そのような男たちは、女性たちと関係を持ち、緊密なコミュニケーションや約束を用いて彼らを逃走する気にさせる。専門家らはこのような過激化手段を「ロミオ効果」と呼んでいる。
東へ逃げる用意のある女性たちの最初の目的地はイスタンブールだ。そこではサラフィー主義者たちが待っており、女性たちの今後のルートを決める。女性たちは、過激派の主要な経由地であるトルコのガズィアンテプを通過して「ダーイシュ」が存在するシリアあるいはイラクへ入る。ガズィアンテプはシリアの国境から50キロに位置し、そこではテロリストに対するチェックが甘いという。
イーベル氏は「タクシーでガズィアンテプからダーイシュのところまで簡単に行けると専門家たちから聞いたことがあります。25ユーロを支払えば、もうダーイシュの領土に着くそうです」と語った。
そこで少女たちを待っているのは辛い運命だ。メディアによると、少女たちは『セックス奴隷や出産マシーンとなる妻』として使用される。また中にはイスラムの厳しい掟が守られているかを監視する「ダーイシュ」の道徳警察で働くという「よりレベルの高い任務」を与えられたり、「ダーイシュ」の部隊で戦ったり、イスラム主義者のプロパガンダ装置をつくる女性たちもいるという。