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バシュマコフ氏は、「ロシアが1990年の排出水準を保っていれば、現在までに410億トン多く排出していただろう。これはほぼ、全世界が排出する量だ。つまり、ロシアは自らの尽力で実質的に、地球温暖化を丸1年も止めたことになる。これは大きな効果を持つ」と述べた。
京都議定書で課された排出ガス削減目標はEUが8%、日本とカナダが6%、東欧諸国とバルト諸国が平均8%で、ロシアの目標は2008年~2012年の平均排出量を1990年の水準に保つことだった。
国連広報センターが2015年に出した京都議定書の最終報告によると、加盟国は団結して、1990年の水準より20%排出ガスを減らした。
一方で中国やインドなどの新興国は排出削減義務を負っておらず、米国は脱退を表明した。
しかし、2016年度のCO2排出量が最も多かったのは中国が全体の27.3%(91億2300万トン)で、続いて米国が16%(53億5040万トン)、インドが6,8%(22億7110万トン)、ロシアが4,5%(14億9010万トン)、日本が3,6%(11億9120億トン)だった。これに続いたのはドイツの2.3%(7億6080万トン)と韓国の2%(6億6210万トン)。