「フィギュア女子シングルで史上最年少の五輪スポーツ選手! 彼女は15歳で我が国の代表団と共にロシアのために金を勝ち取り、20ポイント中20ポイントをもたらした! 偉大なスポーツ選手(編集部注:リプニツカヤさん)は2014年五輪後も去ることなく、スポーツマンとしてのキャリアを積み続け、公式大会に出場し、傷や心理的な障壁を克服しようと闘い続けた!
ユーレチカ(リプニツカヤさんの愛称)、人生は続いていくよ。君は本当に偉かった。よく頑張った。君は小さなレジェンドだよ。だって長きにわたって停滞していたロシアの女子フィギュアスケートを最高のレベルまで押し出したんだから! 君のことを誇りに思う。そしていつだってそばにいるよ!」
プルシェンコ氏は2014年ソチ五輪でリプニツカヤさんと共にロシア代表団の一員として出場し、金メダルを勝ち取っている。
一方で有名なフィギュア監督のアレクサンドル・ジーリン氏はリプニツカヤさんの引退について、リプニツカヤさんはソチ五輪の金メダル獲得で飛ぶ鳥を落とす勢いで高まった人気とうまく折り合うことができなかったのではないかとコメントしている。
「おそらく彼女はこれ(爆発的な人気)と折り合うことができなかったのではないかと思う。たった15歳で記者団、ファンが嵐のように襲いかかってきたとしたら、あなたならどうだろうか。常にTV画面に姿が映し出され、あちこちでサインを求められるんだ。
ジーリン監督は、リプニツカヤさんはこうした心理的な問題のほかに、深刻な健康問題を抱えていた事実を指摘している。リプニツカヤさんは体重が増え、以前の軽やかさを失ったため、厳しい減量に挑んだ。
「リプニツカヤは自分にとってちょうどいいと思う体重ではジャンプができないと悟ったのだ。ところが常に食欲不振状態でいることは健康には危険だった。」ジーリン監督はこう指摘している。
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