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麻生氏は29日、横浜市で実施した麻生派研修会の講演で、政治家の心構えを説きながら「(政治家を志した)動機は問わない。結果が大事だ。いくら動機が正しくても何百万人殺しちゃったヒトラーは、やっぱり駄目だ」と発言。ナチス・ドイツの独裁者の「動機は正しかった」と擁護しているとも受け取られかねない言葉は、波紋を呼ぶ恐れがあった。
同氏はコメントの中で、前日の発言を「あしき政治家の例として挙げた」と釈明したものの、「ヒトラーは動機においても誤っていたことも明らかだ。例示として挙げたことは不適切であり撤回したい」と記した。
一方、民進党の山井和則国対委員長は、国会内で記者団に対し「大失言だ。閣僚として極めて恥ずかしい。適性を疑わざるを得ない」と批判した。
世界の政治家の中にはこれまでにも、ヒトラーに関して様々な意味に解釈されかねない失言をした要人がいる。フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は昨年、記者団の前で自らをヒトラーと例えた発言を行い、新たな物議を醸していた。後に、同大統領はこの発言を謝罪した。