米下院議員のゾーイ・レーフグレン氏は先に、ドナルド・トランプ氏は健康診断と精神医学的診断を受けるべきだとする議案を提出した。診断結果は、トランプ氏にははたして大統領を務める能力があるのかを示すものとなるべきだとされた。レーフグレン氏は、トランプ大統領の責任能力を確かめたいと望んだ理由について、トランプ氏が公然と極めて奇妙な行動を取っているからだと説明した。
トランプ大統領が精神障害を抱えている可能性は以前からささやかれていた。今年春、ネットユーザーたちは、トランプ大統領が公式会談中にテーブルの上に置かれている物を動かす癖があることに懸念を示した。これは強迫性障害だとされた。強迫性障害の人は、自分の意思に反して不安や恐怖が浮かび、それを振り払うために同じ行動を繰り返すという。
大勢の米国人がトランプ大統領に不満を抱いている。だがこの件で、精神的健康状態について話すのは適切だろうか?米国の精神病専門家スーザン・ハイトラー博士は、サイトРsychologytodayでこの問題を公にしている。ハイトラー氏は、政治家の精神的健康状態について専門家が公の場で意見を述べることは医師の倫理に反すると指摘している。2つ目の倫理的問題は、実際に本人に会わずに、(テレビなどで)見た感覚のみに基づいて診断を下すのは可能かという点にある。ハイトラー氏は、トランプ氏が一般的に認められているエチケットを守らず、ライバルや敵意を持つ人々に反発して怒りにとらわれていることに注目している。ハイトラー氏は、トランプ大統領には一定のナルシシズムが存在するが、それは他の人格特性と同じであり、感情的未熟さや対人関係におけるスキル不足、または機能障害のある行動モデルは精神疾患ではないと指摘している。
US President Donald Trump -- under pressure to explicitly condemn a weekend rally by white supremacists in Virginia that ended in bloodshed -- denounced racism as "evil" Monday, singling out the Ku Klux Klan and neo-Nazis as "repugnant.""Those who spread violence in the name of bigotry strike at the very core of America," Trump said in nationally televised remarks from the White House, where he travelled early Monday to meet with his top law enforcement aides.
US President Donald Trump -- under pressure to explicitly condemn a weekend rally by white supremacists in Virginia that ended in bloodshed -- denounced racism as "evil" Monday, singling out the Ku Klux Klan and neo-Nazis as "repugnant.""Those who spread violence in the name of bigotry strike at the very core of America," Trump said in nationally televised remarks from the White House, where he travelled early Monday to meet with his top law enforcement aides.
US President Donald Trump -- under pressure to explicitly condemn a weekend rally by white supremacists in Virginia that ended in bloodshed -- denounced racism as "evil" Monday, singling out the Ku Klux Klan and neo-Nazis as "repugnant.""Those who spread violence in the name of bigotry strike at the very core of America," Trump said in nationally televised remarks from the White House, where he travelled early Monday to meet with his top law enforcement aides.
一般の人には許されているが、専門家には許されないことがある。通信社「スプートニク」が話を聞いたロシアの精神科医全員が、患者と直接会わずに診断を下すことや、医師の職業上知りえた秘密をふれまわることは、深刻な医療倫理違反だと述べている。
ロシアの精神的健康保全同盟のナタリヤ・トレウシニコワ会長は、「これは非常によくない傾向だ」との考えを表し、「我々の標準的な理解の範囲に収まらないもの全てを精神病の観点に置き換えると大きくかけ離れてしまう可能性がある。私たちにとってはおかしく感じる服装をする人もいれば、多数派とは違う考え方を持つ人もいる… 自分たちにとって気に入らないか、あるいはおかしく思うかによってその人が精神的に健康か否かを判断することは非道徳的であり、根本的に間違っている。これは非常に不快な結果につながる可能性がある。自分を尊重する医師は、それがどんなに奇抜なものだったとしても、テレビに映った姿や公の場での発言、行動でその人物の精神状態に関する診断を下すようなことはしない」と語った。
ベヒテレフ記念サンクトペテルブルク精神神経学研究所メンタルヘルスセンターの副所長アレクサンドル・エリチェフ氏は「スプートニク」に、「異常な行動あるいは誰かの発言の主観的感覚に基づいて精神障害について語ることはプロではないことを示している。そこには不名誉な要素も見られる」と述べ、「重度の精神障害もあれば、それほど重度ではないものもある。これらはノイローゼのレベルやうつ病だ。重度の精神障害に属するのは統合失調症で、様々な国で人口の1%前後が様々な形態の統合失調症にかかっている。失業または近しい人を失ったことなどによるある状況が影響する精神障害は、誰にでも起こる可能性がある。なお政治家に関してだが、彼らはよく所謂『スタンドプレー』という手法を使う。衝動的な行動でさえも非常に考え抜かれたプレーである可能性があり、我々はそれを時々テレビで見ている」と語った。
ロシア功労医師の称号を持つ精神科医ヤン・ゴランド氏は「スプートニク」に、「ロシアにも、ロシア版『トランプ』たちがいる」と述べ、「ロシア自由民主党のジリノフスキー党首も、その気持ちが高ぶった演説から異常だと言われている。だが彼は全くもって正常で利口な男性だ。しかし彼は、自分のアーティスト性を巧みに使い、大勢の人を騙している。私はトランプ氏にもゲーム性、奇行、注目を集めたいという願望があると確信している。恐らく彼には独自のイメージメーカーがいるはずだ。トランプ氏は大統領になる前に、これに関して自身の書籍に自ら書いている。そのうちの1冊のなかで同氏は単刀直入に『謙虚さとほのめかしは、修道女と心理療法士にとってはよいものだ』と書いている」と語った。
モスクワの心理療法センターの所長ウラジーミル・マルィギン氏は「スプートニク」に、「トランプ氏はビジネスで一定の成功を収めた人物だ。ビジネスとは、常識と競争だ」と述べ、「またトランプ氏はかつてリアリティーショーのテレビ司会者を務め、複数の映画やテレビドラマにもカメオ出演している。すなわち彼にはアーティスト性があるということだ。そこには一定のナルシシズムがある。だがこれは性格の特徴であり、精神障害ではない。一定のナルシシズムは、プーチン大統領にもにも見受けられる。大統領が上半身裸で写っている休暇中の写真を見るとわかる。トランプ氏の多くの行動は、特に反対者から常に批判を受け続ける状況の中では、性格の特徴というよりも、むしろ政治的経験の欠如によって決まっているのではないかと思われる。歴史的な例としてレーニン(ソ連の指導者)を挙げることができる。レーニンの演説は極めて感情的だった。時にヒステリーの境目にあった。だがこれは彼にとっては説得するために必要不可欠なものだった」と語った。
また「スプートニク」が話を聞いた専門家たちは、国の高官らの精神的な健康状態を把握するための検査は、パイロット、運転手、児童施設の職員などに対して行われるのと同じように普通のことだとの見方を示している。
世界保健機関(WHO)によると、先進国では現在、精神疾患を有する人が増え、彼らが占める割合は悪性腫瘍と心臓血管疾患に続いて3番目となった。どうやら政治家の中には、すべての人を混乱させ、優位に立つために、「狂人」の役を巧妙に利用したほうが都合のいい人たちがいるようだ。