流通しているビットコインの総額は750億ドル、時価総額は1650億ドルに限りなく近づいた。つまり、シスコシステムズ(1574億ドル)、ウォルトディズニー(1583億ドル)、インテル(1,632億ドル)、ペプシコ(1,651億ドル)といった巨大企業の時価総額とほぼ同列に並んでいる。
先ほど、米Fundstrat 社の創設者、トム・リー氏は、2018年中頃までに、ビットコインの価格が6000ドルに達する可能性があると語った。
リー氏は「この時までにビットコインの価格は、主にその支払手段や価格維持方法などの情報が急速に拡散することで、29%増となる。2022年までに『デジタル・ゴールド』であるビットコインは2万5000ドルまで値上がりする」との見通しを出した。
ビットコインの驚異的な上昇は、アジアでの需要や、新規仮想通貨公開(ICO)によるものだ。ICOとは、企業が資金調達するために独自コインを発行して、投資家から仮想通貨で出資を受けた後、仮想通貨取引所などで独自コインを売却して、ビットコインなどの形で資金調達する仕組み。
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の沈聯涛(アンドリュ-・シェン)首席顧問は「中銀に仮想通貨を砂場のおもちゃのように接する余裕はないはずだ」とし、「これは城壁付近の野蛮人(のような脅威)なのだとそろそろ理解すべきだ」と警告した。
スイス銀行の財務安定問題を監督していたダニエル・ヘラー氏は「この市場の成長を考慮した明確な規制が喫緊であることが感じられる」と述べた。そんなことが可能なのだろうか?
また、これより前、ビットコインに代わるものとポジショニングする新たな仮想通貨「クラウドコイン」の展望について、開発者の1人であるセルビア人エンジニア、ラドバン・バイイチ氏が論じた。仮想通貨は世界の銀行システムを破壊する可能性があると述べた。