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ストレリツォフ氏は条約締結の路線で作業をすすめながら双方の政治エリートらはコンタクトを拡大し、課題の方向性で互いに向かい合って進む点を評価している。こうした一方でストレリツォフ氏は、日本側の描くような平和条約が締結される時が果たしてくるのかどうか、疑問を呈している。ストレリツォフ氏は、平和条約は第2次世界大戦の結果を総括する文書であり、すでにその妥当性を失っており、今日の露日間には国境線画定問題を除いて未解決の問題は残されていないものの、この問題に関する現在の両国の立場はあまりにかけ離れていると危惧感を表している。
「このため日本とは平和と友好の条約という妥協的バージョンの締結が考えられる。これは第2次世界大戦の結果についての平和条約ではなく、二国関係、相互理解、友好、善隣関係に基づくより広範な文書だ。この条約は実践で露日のパートナーシップの重要性および外交政策におけるパートナーの立ち位置と役割の重要性を確定するが、第2次世界大戦の結果を総括する観点からのものとは一切ならない。」ストレリツォフ氏はこうした見方を示している。
先ほど、安倍首相はプーチン大統領との間で、日露の平和条約を二人の手で締結することで合意した。