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ペスコフ氏は、「今回の決議の採択にあたりロシアの立場を条件づけるものは、何よりもまずロシアの国益であり、北朝鮮による挑発が原因で引き起こされた緊張が非常に深刻なレベルにまでエスカレートしているまさにその地域にロシアが位置しているという事実である」と述べた。
また、「東方経済フォーラムの場で中国、韓国、日本と多くのことについて連絡を取ったことで周辺諸国の考えを確かめることができた」としている。
さらにペスコフ氏は、北朝鮮情勢に関する東方経済フォーラムでの協議の参加国の意見は事実上一致していると強調し、以下のように説明した。
「重要なのは軍事的手段による問題の解決は不可能であること、朝鮮半島の非核化に向けた我々の方針を無条件で維持することの必要性、そして北朝鮮が核保有国になることは受け入れられないということだ」。
国連安保理は11日、6回目の核実験を強行した北朝鮮への新たな制裁を協議する公開会合を開き、石油精製品の供給や原油輸出に上限を設けることを柱とする対北朝鮮制裁決議を採択した。制裁に慎重な中国とロシアも賛成し、全会一致となった。