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生物の化石は、ブラジル西部のコルンバ市で発見された。多様な生物群が爆発的に出現したカンブリア紀よりも前のエディアカラ紀の生物だとされる。化石の厚みは50から600マイクロメートル。
研究者チームは、X線マイクロトモグラフィを使用した非破壊検査で発見物の内部構造を調べた。調査の結果、筋肉によって身体を曲げられる生物であること、そして左右相称動物であり、頭部、背部、尾部も有していたことが明らかになった。このような構造は、後に続いたカンブリア紀の生物に特徴的なものとされていた。
研究者らは、複合生物がこれよりも更に前の時代にも既に形成されていた可能性を指摘している。新たな発見によって、その誕生時期をより正確に特定できるようになる。