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マルィシェフ教授は「ロシア新聞」のインタビューで、損傷した歯を再生させる2つの有望な方法について語った。一つは幹細胞由来の原基または歯の原基から歯を成長させるというもの。2つ目は、バイオプリントを用いて直接歯槽で歯を再生するというもの。
マルィシェフ教授は、歯胚(歯の原基)の採取は非常に難しいと語る。日本人はすでにずいぶん前に歯胚から歯を成長させることを習得した。だが未だに歯科分野で幅広く導入することができずにいる。
新しい歯の原基を幹細胞を使ってつくることも可能であるため、マルィシェフ教授は、幹細胞の「宝庫」である乳歯を捨てないよう呼びかけている。
なおロシアの学者たちは、バイオプリントを用いて直接歯槽で歯を再生する2つ目の方法を研究することを選んだ。
モスクワ国立工科大学では、患者とどんなに離れていても患者の新しい歯を「プリント」できるロボットの開発が行われている。必要なのは、生きている歯の細胞のみ。これは抜歯した歯、あるいは、すべての乳歯から採取することができる。なおマルィシェフ教授は、必要な場合は乳歯から歯だけでなく、あらゆる他の臓器もつくりだすことができると指摘する。移植のための臓器や組織が不足している問題も解決することが可能だ。重要なのは、移植の際の拒絶反応を回避すること。
先の報道によると、中国で開発されたロボット歯科医師が、人間の医師の介入なしに初めて 患者の手術を行った。