韓国政府が北朝鮮でのミサイル搬出を確認 また実験準備か=メディア

© AP Photo / Ahn Young-joon韓国、北朝鮮による核実験を巡るニュースを見る人々(アーカイブ)
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韓国政府は、朝鮮民主主義人民共和国で平壌郊外の兵器工場から複数の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を搬出する動きを認めた。このことから、北朝鮮が太平洋での核弾頭実験に備えている可能性が指摘されている。大手韓国紙「朝鮮日報」が30日に伝えた。

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韓国青瓦台(大統領府)の匿名情報筋によると、平壌郊外の山陰洞(サンウムドン)にある兵器研究所から複数のICBMが搬出されたという。先の弾道ミサイル発射実験に使用した「火星」型ミサイルも、ここの工場で製造されたと考えられている。

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今月の国連総会演説でトランプ米大統領が北朝鮮の「完全破壊」に言及したことを受け、北朝鮮外相は、太平洋での核弾頭実験を含め先例のない措置を金正恩首席が取る可能性があると応じていた。「朝鮮日報」では、今回のミサイル搬出の動きをこの北朝鮮外相発言を裏付けるものとしている。

韓国青瓦台の情報筋は「今回の山陰洞兵器研究所からのミサイル搬出が更なる挑発行為と関連がないかどうか注視する必要がある」と懸念する。

韓国では、北朝鮮による新たな核実験またはミサイル発射実験が10月10日の朝鮮労働党創建記念日に合わせて行われる可能性があると考えられている。

なお28日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、北朝鮮国内の化学繊維工場で長距離弾道ミサイル用の燃料が秘密裏に製造されている可能性があると伝えていた。

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