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米政府によると、キューバのカナダ及び米国大使館の外交職員は特殊機器による「音響攻撃」を2016年末より受けていたという。攻撃は様々な場所や時間帯で発生していたとされる。この結果、職員は聴覚障害など深刻な体調不良を訴えるようになった。
これを受けレックス・ティラーソン米国務長官は、駐在外交官の一部帰国を決定したと発表。キューバ政府が米外交代表部職員の安全を保障するまでは退避させる予定。ティラーソン氏の説明では、キューバに駐在する21人の職員が原因不明の体調不良として、耳の痛み、難聴、めまい、頭痛、疲労感、意識朦朧(もうろう)、睡眠障害を訴えていた。
アメリカとキューバはオバマ政権時の2015年に国交を回復したものの、トランプ政権が今年6月にキューバ渡航や経済取引の規制を強化する方針を発表するなど、両国関係は悪化した状態が続いている。また今月上旬には対キューバ禁輸措置を更に1年延長することも決定していた。