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脳インプラントで視力回復へ 米で臨床試験に許可

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米保険福祉省がセカンドサイト(Second Sight)社に、視力の完全ないし一部回復を目的にする脳インプラントの臨床試験を許可した。最初の試験は今年末に始まる。MITテクノロジーレビューが報じた。

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オリオン(Orion)というこの装置は、人工眼(バイオニック・アイ)による人工網膜装置「アーガスII 」の改良版。アーガスⅡは、悪化していく退行性の眼の疾患である遺伝性の網膜色素変性症を持つ患者の視力回復のために現在、米国で用いられている。アーガスⅡは小型カメラと映像プロセッサ、視神経領域に梅来られる人工網膜を備えたメガネからなっている。

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オリオンでは人工網膜は用いられない。その代わり、一次視覚野の領域にチップを埋め込み、健康な神経を刺激し、視力回復を促進する。このチップにはメガネに備えたカメラからの、プロセッサで変換された信号が届く。

試験にはベイラー医科大学とカリフォルニア大学の患者5人が参加する。チームは、オリオンによって網膜色素変性症だけでなく、緑内障、網膜症および網膜剥離を持つ患者の視力を回復できると期待している。同社は2015年には、動物を対象にした神経インプラントの実験に成功している。

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