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WSJによると、昨年の選挙活動中、米国の世論に影響を与えようとロシアがSNSを利用しようと試みたとする情報について、どれほどの分量を報告書に加えるべきか、社内で論争が起きた。ロシア政府の介入という意見はあまりに仮定的すぎたため、ロシアについて言及しないよう呼びかけた社員もいたという。
WSJによるとこうして、4月27日に公開された13ページの報告書の分量は数ページ減らされた上、ロシアについての言及が完全に取り除かれた。
フェイスブックの関係者は「報告書の公開時点では私たちが記載した活動の後ろに立っているのが誰かを正確に知ることはできず、最終的な責任を課す必要があるとは考えなかった」と述べた。
フェイスブックはこれより前、米大統領選挙活動時に投票に影響を与える目的でロシアのインターネットボットがSNSで広告を購入していたと発表。ザッカーバーグ氏は、「ロシアの米大統領選干渉」に関し米捜査当局と連携し、必要な情報を議会に提供すると表明していた。
ロシア政府とトランプ大統領との関係は米政府、ロシア政府ともに否定しているものの、米連邦捜査局(FBI)と議会では、この繋がりと選挙干渉に関する調査を行っている。ロシアは、選挙に影響を与えようと試みたという非難を「全く根拠のないもの」とし、幾度となく否定している。
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