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サイエンス・デイリーによると、研究を行ったのは国立極地研究所や総合研究大学院大学、国文学研究資料館の研究者。京都市伏見区の東丸神社所蔵の東羽倉家の日記を調査する過程で、「星解」に描かれた赤いオーロラと同日の、1770年9月17日付のオーロラの記述を発見。赤いオーロラは強い磁気嵐の際にしか起きない。
— Electronic Imaging (@ElectroImaging) October 3, 2017
最近発見されたばかりの東羽倉家の日記には、市井の天文愛好家が長年に渡って記録を付けていた。
日記の記述をもとに京都でのオーロラの見え方を計算。見え方から、1770年の磁気嵐は、史上最大級だと現在考えられている1859年の磁気嵐の3〜10%強かった可能性があると特定した。磁気嵐は太陽のフレアが起こしたもので、フレアは観測史上最も強いものである可能性がある。
国文学研究資料館の岩橋清美特任准教授は、過去のアマチュア天文学者の熱意と献身が研究のための素晴らしい可能性を与えたとした上で、日記には天の川に対するオーロラの位置など、赤いオーロラについての洗練された説明が含まれていると語った。
岩橋特任准教授はさらに、人類が電気に依存する前の1770年に磁気嵐が訪れたことはラッキーだったと指摘した。
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