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一連の専門家の見方によると、今回の投票とスペイン情勢は欧州の分離主義的な機運を刺激する可能性がある。例えば、フランスではコルシカ島やブルターニュ、バスク地方などに一連の民族主義的な分離独立運動が存在する。
ブルターニュでの独立運動は長年続いており、運動を支持する人々は、カタルーニャ州での出来事を追い、支持してきた。ブルターニュの公共施設にはカタルーニャ州旗が見られ、ブルターニュ自治支持者団体はカタルーニャ州の州都バルセロナに投票のオブザーバーを送った。
カタルーニャ州の出来事を背景に、イタリアのヴェネツイアを州都とするベネト州も住民投票の準備をしている。10月1日、同州ヴェローナでは、自治権拡大を求める住民投票への準備の一環で行進が行われた。投票は今月22日を予定している。
イタリア北部同盟の地方支部秘書のパオロ・パテルノステル氏は行進の目的を次のように説明する。
「これは住民投票を前に、ベネト州の自治権拡大に賛成するよう同胞市民にもう1度呼びかける歴史的機会だ。この住民投票は本当の法的効力を持つ。学校に投票所や投票箱が設置される。私たちは楽観主義者で、『イエス』と言う人の投票率が高いことを期待している。そうなれば、私たちのルカ・ザイア知事の課題は、ローマが私たちから毎年奪い取る予算とあの権限を私たちが手に入れられるようにローマで戦うことになります。」
多くの専門家は、スペイン情勢が、欧州全域で独立運動を誘発する触媒として機能する可能性があるという見解で一致している。なぜなら、欧州には「独自のアイデンティティーを持つ地域」のための十分な場所があるためだ。歴史家でカタルーニャ州に関する専門家であるガルシア・ドレル・フェッレ氏は、分離主義問題は欧州全域に関係するとの見解を示した。
「広く見ると、欧州はまだ分離主義の問題の研究には取り組みたくないようだ。これは残念なことだ。少数派の問題は、ロンバルディアやカタロニア、コルシカだけではない。これは一層大きいものだ。欧州には少数派がいる多くの国がある(……)これらの国は少数派と同意して、特殊性を尊重しなければならない(……)これは欧州の本当の問題だ。いつかついに、真剣に取り組むことが不可欠だ。」
カタルーニャ独立運動の影響を受け、欧州の他地域(コシルカ島、ヴェネト州等)でも独立に向けた動きが活発化した。スペインからの独立の是非を問うカタルーニャ州の住民投票によって、民族自決を求める戦いの波が欧州中に広まると思いますか?https://t.co/qPIxzTeuU7
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) 9 октября 2017 г.