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コナシェンコフ報道官は、有志連合は9月、イラクでの武装戦闘員に対する空爆回数を著しく縮小したが、こうした空爆回数の急激な減少は「ダーイシュ(IS、イスラム国)」がイラクの国境沿いの地域からシリアのデリゾールへと巨大な戦力を配置換えした時期とちょうど重なると指摘した。コナシェンコフ報道官は、テロリストらは今、ユーフラテス川の東岸に陣地を築こうと必死だと語っている。
コナシェンコフ報道官は、「米国主導の有志連合は特にイラクで、あたかも『ダーイシュ(IS)』を相手に戦っているふりをしながら、これらの動きをすべて見てしっている。にもかかわらず、あたかも、なぜかシリアで『ダーイシュ』との戦いを積極的に展開し続けているふりをしている」と語っている。
コナシェンコフ報道官はさらに、米国と連合軍が半年間にわたって「ダーイシュ」との戦いにおける最優先事項をしてきたラッカの解放は凍結されていると補足し、「米国防総省と有志連合の行動は説明を要する。米国と有志連合の最優先事項のこうした変更は、ロシア航空宇宙軍の支援を受けたシリア軍が行う、ユーフラテス川以東のシリアの領域の解放作戦を最大限紛糾させるためのものなのだろうか? それともイラクにいる『ダーイシュ(IS)』をシリアへと追いやり、ロシア航空宇宙軍のピンポイント攻撃にさらしてイラクを解放するよう、機転を利かせているのだろうか?」と疑問を投げかけている。
この声明の出される3日前の10月7日、シリア軍はデリゾール県におけるダーイシュ最大の拠点の1つであるマヤーディーン市に進軍している。