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新たなスキャンダルを起こしたのは、神戸製鋼。同社は、日本のほぼ全ての大手自動車メーカーにアルミ製品を供給していた。共同通信が報じた。
社内監査で、アルミ製品や銅製品の強度や寸法などのデータを偽装していたことが発覚した。問題の製品は、トヨタ自動車など約200社に納入されていたほか、日本の人工衛星などを打ち上げるH-2Aロケットにも使われていた。なお、ロケットを製造した三菱重工は、安全性は確認されており問題はないとの見方を発表している。
日本政府は自動車メーカーに対し、問題の製品の安全性を早急に確認するよう要請した。安全性を脅かす欠陥が見つかった場合には、自動車や航空機などの大規模リコールに発展する可能性もある。
神戸製鋼のデータ改ざん問題は、日本の自動車業界において初めての世間を騒がせたスキャンダルではない。日本のエアバッグメーカー、タカタも数年前に世界中の自動車メーカーに供給した欠陥エアバッグ問題で注目を浴びた。タカタは同問題で巨額の負債を抱え、経営破綻した。