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リベルマン国防相はユダヤ教の三大祭「仮庵の祭り」に際して行われた軍人らとの会合で、イスラエルは「全力を尽くして」武装紛争を阻止しようとしているものの、「新たな中東」の現実では「いつ何時」こうした紛争が起きてもおかしくないと警告を発している。
「我々はあらゆるシナリオを想定しておかねばならない。新たな現実は事あるごとに我々に新たな挑戦を投げかけている。かつてはレバノンが戦場になるといわれていたが、今はこれは現実味を失っている。危険は北部にある。どのように事が発展しようと、これは軍事行動の唯一の舞台となり、レバノンもシリアも飲み込んでしまうだろう。この際に我々の敵になるのは(レバノンの)ヒズボラであり、(シリアの)アサド政権であり、この(アサド)体制のあらゆる共謀者だ。」
リベルマン国防相は、ヒズボラの武装戦闘員を相手に北部方面で戦われた2006年の第2次レバノン戦争と異なり、イスラエルにレバノン軍が介入してくることはないと高を括るのは間違いだと指摘している。
「レバノン軍はヒズボラに完全に統合されており、ヒズボラの首領に忠実だ。レバノン軍は自立したひとつの戦闘部隊ではなくなり、ヒズボラの一部隊になってしまった。」リベルマン国防相はこう断言している。
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