スプートニク日本
極東発展省のパーヴェル・ヴォルコフ次官はウラジオストク自由港について、「極東を発展させる上でキーとなるツール」の1つと語っている。ヴォルコフ次官は、ウラジオストク自由港を開港するにあたってロシアはシンガポール、中国、ルクセンブルク、スイスなどの経験に学んでおり、今やアジア太平洋地域での事業展開を狙う投資家に「最良の条件」を提供していると胸を張る。「ウラジオストク自由港で通用するビザを緩和したおかげで、極東は外国人投資家には最大限に開けた場所となりつつある。現在、外国人投資家の中で最も多いのは中国人で、2位を占めているのは日本。」ヴォルコフ次官はこう語っている。
自由港の制度は極東の5つの地域にも適用範囲が拡大されており、沿海地方、カムチャッカ、チュコトカ、サハリン、ハバロフスク地方でも同じ制度が利用できる。
ウラジオストク自由港は開港から2年の間に3500億ルーブル(およそ6806億円)の投資を得た。外国からの投資申請も500件を超えており、そのうち400件はすでに承認を受けている。現在、329件の投資プロジェクトが実現化されており、2017年末までには、極東の新型経済特区(TOR)およびウラジオストク自由港内では新たに86の企業が事業を展開する。