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CNNによると、問題となったのは、白人警官による黒人の射殺・暴行事件に抗議する運動のキャンペーン「Don't Shoot Us(私たちを撃たないで)」。このキャンペーン名義のアカウントはSNSのフェイスブック、インスタグラム、ツイッターのみならず、YouTubeでも登録されていた。これらのプラットフォームを利用したキャンペーン主催者には、黒人に対する白人警官の多くの暴行事件を思い出させて米国内の人種差別に対する怒りをかき立て、社会の分断を図る狙いがあったとも考えられている。
YouTubeに掲載されたキャンペーン動画には全て、サイト「donotshoot.us」(イリノイ州登録)へのリンクが貼られていた。そしてこの「donotshoot.us」サイトからはウェブログサービス「タンブラー」のアカウントへ誘導されており、ここで「ポケモンGO」を使ったコンテストの開催案内が行われた。
コンテスト参加者は警官暴行事件のあった場所に集合する旨を案内され、見つけたポケモンには事件犠牲者の名前を付けるよう促された。
本件関係者を取材したCNNは、このキャンペーンにロシアが関与していた証拠として、フェイスブック上のキャンペーンアカウントが、ロシア政府系と指摘される「インターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)」と関わりがあったことを挙げている。