スプートニク日本
インドと中国の人口は2国合わせると27億人で、人口の多い他の国20国もしくは170カ国の人口を合計した数値と同じ人口。この300年でインドや中国の人口は10億人以上増えた。これは他国の人口増加の数倍である。しかし、人口増加率は他国とほとんど差がない。米国勢調査局は以前、2016年1月時点の世界人口は72億9588万9000人だと発表した。
今日インドと中国の人口が多いのは、100年前の人口も多かったからだ。これは、多額の金銭が入っている貯蓄預金と金額の小さい貯蓄預金でのようなものだ。利子による利益が前者は後者よりも大きいため、差は元々あったよりさらに大きくなるというわけだ。
では、インドと中国にはなぜそれほど多くの人々が住んでいたのか?人口動態には様々な変数がある。例えば天然資源だ。当然、天然資源が豊富な場所は最も人口が大きくなる。インドと中国は実り豊かな土地のおかげで歴史上の危機的状況を乗り越え、人口増加を続けてきたのだ。アジアでは年間を通して収穫が可能。また、野生動物の家畜化が始まったのもアジアだ。これらの要因が活発な人口増加の主な原因となった。さらに、人口密度は領土面積に依存する。