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英紙テレグラフ紙によると、米ワシントン州にある馬が生まれた牧場の所有者は、このエル・レイ・マグナムという名のアラブ種を「完璧に向かう一歩」だと説明する。価格は数百万ドルだと見られる。
一方、専門家はこうした「行き過ぎた繁殖」に警鐘を鳴らす。英国の獣医師ティム・グリット氏は、アラブ種がカーブした顔で有名ではなるが、今回のケースは限度を超えていると指摘する。また、フレンチ・ブルドッグやパグといった人間の需要に合わせてくしゃくしゃの顔を持つに至った犬は呼吸で苦しむが、こうした馬の場合、状況はより悪いものになると警告する。
グリット氏は、「犬は人間のように口呼吸ができますが、馬は鼻呼吸だけです。身体活動が制限されたものになるだろう」と述べる。
マグナムの外見にショックを受けたものもおり、Veterinary Record誌の編集者アデル・ウォーター氏は「コンピューター・グラフィックスを用いたトリックだと最初は考えた」と述べた。
その上で「いつ終わりが来るのか?馬が馬らしい外見であり、アニメのキャラクターのようではないことは本当に、それほど悪いことなのでしょうか?」と付け加えた。
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