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アブダラと名乗る消息筋によれば、避難民は乗用車やトラックに乗り、エルビル、スレイマニヤ市の方角に向けて大挙して列をなして進み、車両数があまりに多いため、車列には隙間がないほどだったという。こうした避難民の車列は16日夜遅くまで続いた。
「クルド人のほぼ全員、割合でいうと9割から9割半の住民がキルクークから脱出した。人数にすると10万人くらいだと思う。」
「クルド人のほぼ全員、割合でいうと9割から9割半の住民がキルクークから脱出した。人数にすると10万人くらいだと思う。」
アブダラ氏は、クルド人の多くは、独立を問う住民投票への参加を非難するシーア派義勇軍の追求を恐れて家を捨てたと話している。
アラブ人、トゥルクメン人は逆にイラクの治安維持機関がイラクの国旗を掲げて進軍してきたことを歓迎し、街頭で陽気な祭りを催した。
16日、イラクの治安維持部隊はクルド人治安部隊の「ペシュメルガ」の抵抗にも会わずにキルクールを掌握した。
油田地帯キルクークをめぐるイラク政権のクルド自治政府の紛争は、クルド人が政権側の承諾を得ないまま、9月25日に独立を問う住民投票を実施して以来、悪化していた。