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ジョイさんのポストは4万7千個の「ライク」と4千件の質問およびコメントを集めた。
ジョイさんは18歳で北朝鮮を脱走。その直後、奴隷として中国に売られ、意思とは無関係に結婚させられ、1児をもうけた。2年後、ジョイさんは韓国に逃げることに成功。そこで人身売買の犠牲となった北出身者の女性たちへの支援活動を行った。
ジョイさんの「いつの日か、娘を韓国に連れてゆきたいと願っています」というセリフから、韓国に逃げこむ際に幼い娘を置き去りにせざるを得なかった事情がわかる。
ジョイさんは脱北のきっかけについて、継母から逃げたかったと語っている。嫁に出し、自分の肩の荷を下ろしたいと思っていた継母だったが、実はジョイさんを必要な人物に会わせ、中国への脱出を手助けしてくれたのも継母だった。
北朝鮮から逃げ出したジョイさんだが、それでも家族で過ごした夕べのこと、おいしい食事、母との間など、祖国での生活を懐かしむ気持ちは変わらない。ただし「大飢饉」が起きた時、未成年者も農場での労働を強いられたため、学校にはほとんど通えなかったと語っている。
ジョイさんは、北朝鮮では子どもたちに米国はひどい国で米国人は北朝鮮と韓国の統一を許そうとしない、世界で一番の悪人だとおしえこまれていると語っている。「教科書には、朝鮮戦争の時、金日成氏が松ぼっくりを爆弾に変えて、米国人をたくさん殺したと書いてあったのを覚えています。子どもだった私はこれは絶対真実に違いないと思い込んでいました。」
ジョイさんは北朝鮮の人たちは西側のテレビが描くような人間とは全く異なると語っている。「ほとんどの人は普通の人で、単に平和に暮らしたいと望んでいるんです。」
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