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セチン氏は19日、イタリアのヴェローナで開幕したユーラシア経済フォーラムで「2014年に形成された需要に対する生産の過剰は、一連の国々が導入した原油生産量の制限によって徐々に解消された。だがバランスはまだ脆弱で不安定だ。米国のシェール採掘は、掘削を終えたものの仕上げが完了していない油井の在庫が増加しており、価格が適切な水準であった場合には2018年に生産量を著しく増加させ、再び市場を不安定化させる恐れがある。そのため私は、我々は近いうちに原油価格が急騰することに期待しないほうがいいと考えている」と述べた。
シェールオイルの生産者は今のところまだ損失を出している。なぜなら1バレル=70ドルで採算が取れるからだ。
セチン氏は「採算のとれるレベルになるのは2020年以降であり、それまでに原油価格が1バレル=70ドル前後に達した場合となる」と指摘した。
また同氏は、なお「石油の『死』に関する噂は大きく誇張されていると私は保証することができる。石油は今後20年から30年、またその先も世界の主要な燃料エネルギーであり続けるだろう」と述べた。
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